2018年3月14日付

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「大人なら正しく使えてあたり前」と言われる敬語。世界でも「美しい言語」と評価されているが、同時に難しい言葉でもあるのが日本語だ。「最近の若者の言葉は乱れている」と言う大人も多いが、50年生きてきた今でも「この敬語、あっているの」と、いまだに分からなくなるときがある▼会社内で来客があった場合、「お約束の方がお越しになられました」とよく耳にする。しかしこれは、過剰に丁寧過ぎる「お~なる」の二重敬語。相手に資料を見せるときの「資料をご覧になられますか」、相手の帰社時間を尋ねるときの「お戻りは何時ごろのご予定でしょうか」も同様だ▼さらに尊敬語と謙譲語も取り違えやすい。相手の名前を聞くときは、名刺をもらうときと混同して「お名前を頂戴できますか」と言ってしまいがち。社長の不在を伝えるときは、「本日、社長はお帰りになりました」ではなく、「本日、社長は退社いたしました」が正解▼考えてみれば店の店員もちょっとおかしな日本語を使っている。「1万円からお預かりします」「領収書のほうはどういたしますか」など俗に「バイト敬語」と言う商売独特の言い回しなのだそうだ▼近所付き合いに冠婚葬祭、家に招いたときなど、さまざまな場面で敬語は必要になる。TPOに合った言葉を選び複雑な敬語を使い回していくことが、もめごとなく日常生活を送ることにつながるのだろう。

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