社会へ一歩踏み出す 県南信工科短大卒業式

LINEで送る
Pocket

大石校長から卒業証書を受け取る第1期生

専門知識と実践技術を兼ね備えた「ものづくりのスペシャリスト」の育成機関として2016年4月に開校した県南信工科短期大学校(南箕輪村)で13日、第1期生の卒業式が開かれた。専門課程(2年制)2学科の計33人が証書を受け、自信と誇り、決意を胸に学びやを巣立った。同校によると、就職する29人のうち72・4%に当たる21人が伊那谷(上下伊那)の主に製造業企業に入り、社会人としての一歩を踏み出す。

大石修治校長は「開校と同時に入学し、ものづくり産業で活躍する素地を築き、本校の歴史を刻んできた。自信を持って社会に送り出すことができる」と式辞。「知識と実践力に磨きをかけ、柔軟な発想で、グローバル化・多様化するものづくりニーズに対応してほしい」と激励した。

卒業生の内訳は機械・生産技術科18人、電気・制御技術科15人。代表して、進学する中山楽里さん(21)=南箕輪村=が「製品を完成させた時の感動、成果を出した時の喜び、仲間との連携の大切さ。どれもかけがえのない経験になった。ここで培ったものづくり精神を大切にして精進したい」と力強く決意を語った。

校長表彰を受けた木村崇行さん(22)=飯田市=はKOA(箕輪町)に入社する。式後の取材に「先生方の丁寧な指導で密度の濃い勉強ができた」と振り返り、「第4次産業革命に必須の最新技術も学んだ。会社の即戦力になりたい」と意気込んでいた。

旧・伊那技術専門校の施設を活用し、一部新築する形で校舎を整備。県内2番目の県立工業系短期大学校として開校した。地域産業を担う人材の育成や若者の県外流出が課題となる中で、地元の産業界や自治体などが設置を要望してきた経緯がある。上下伊那を含めて就職先はほとんどが県内企業で、手塚佳夫副校長は「地域の期待に応えられたと思っている」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP