2年ぶりワカサギ採卵 諏訪湖流入河川

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簗場でワカサギを捕獲する渋崎採卵組合員

諏訪湖に流入する河川で、産卵のために遡上するワカサギの採卵が2年ぶりに行われている。諏訪市の上川でも27日朝、渋崎採卵組合の4人が2月に設けた簗場で親魚を捕獲していた。卵を持つ雌の割合は低かったが、組合員は「遡上はしている。今は雌は少ないけれど、4月になれば増えるだろう」と期待を寄せた。昨年は2016年7月の大量死の影響で採卵ができなかった。

同組合の簗場は河口から約800メートル上流にある。捕獲用の網は長さ5メートルほどで川をさかのぼるワカサギと河口方面に向かうワカサギを捕まえるために2張設置している。遡上魚の数は今月半ば頃から増え始めているという。

諏訪湖漁業協同組合の武居薫組合長によると、遡上は2月中旬頃から確認された。雄の方が先に遡上を始め、続いて雌の割合が増えていく傾向があるという。

同漁協では今季、自湖放流分の確保を優先し、水産資源の安定化に努める。昨季は大量死の影響で諏訪湖に放流するワカサギ卵の全量をほかの地域から調達した。武居組合長は「今季は自湖放流分として最低でも昨季より1億粒多い5億粒は確保したい」と話す。

今冬は諏訪湖が一定期間、全面結氷したため魚食性鳥類による捕食の影響は「ある程度抑えられた」(同組合長)が、今年度(昨年4月~今年1月)の外来魚の駆除重量は前年比1.5倍となった。「大量死以後、湖内の魚類間の関係に変化が生じた。ブラックバスの生き残りが助長されている」と指摘し、今季の採卵についても「心配はしている」と慎重な見方を示した。

採卵は砥川(下諏訪町)や横河川(岡谷市)などでも始まっている。

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