武雄の画業紹介 イルフ童画館で20周年展

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イルフ童画館開館20周年展で初めて展示される武井武雄の東京美術学校卒業制作の自画像

岡谷市のイルフ童画館(山岸吉郎館長)は30日から、開館20周年記念展「武井武雄クロニクル」を開く。武井の幼少期から晩年までを4章構成で、創造性あふれる画業の流れをクロニクル(年代記)で紹介。同館が20年間にわたって積み上げてきた研究成果を発表する。武井が学んだ東京美術学校(現・東京藝大)での卒業制作の自画像(油彩)を、同大美術館から貸し出しを受けて初めて展示する。6月11日まで。

同館は、同市西堀出身の童画家、武井武雄(1894~1983)の作品を収蔵、展示する美術館として1998年に開館。童画、版画、刊本作品、玩具など武井芸術のすべてを楽しめる 唯一の美術館で、同市が進める「童画のまちづくり」の拠点として、大きな存在感を発揮してきた。

記念展では、5歳の時に描いた線画や旧制諏訪中学(現・諏訪清陵高校)時代の習作など、これまでの常設展では展示機会が少なかった作品も紹介。幼少期、青年期、戦前から戦後の再出発、「尽きることのない創造力」で創作を続けた晩年まで、原画97点、版画58点、刊本作品12点など、合わせて210点以上を展示している。武井の造本美術家としての代表作とされる1938年(昭和13年)に出版された限定200部の銅版画の絵本「地上の祭」の原本など、見応えのある作品も多い。

同館学芸員として武井作品の研究を続ける河西見佳さんは、「常に新しい発見がある。今回の展示を通して、抽象的な版画と具象的な童画を同時に制作してきた武井の創造力の豊かさを感じ取ってもらえれば」と話している。

入館料は一般500円。開館時間は午前10時~午後7時。水曜休館。4月18日は開館記念日にあたるため開館し、来館者に記念品のプレゼントもある。

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