2018年04月04日付

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ランドセルが重すぎる―。小学生の嘆きが昨今、あちこちから聞かれるという。確かに1年生の登校姿は、体格との比較で「ランドセルが歩いているよう」だが実際に重量もなかなからしい。歩いて登下校していれば、足腰が鍛えられて良いかとも思われるが、そうのんきな状況でもなさそうだ▼嘆きと比例するように、腰の痛みを訴え、整骨院を訪ねる小学生も増えているという。1・2年生を対象にしたランドセルの重量調査では、最高で約10キロ、最低で約6キロ、平均で8キロ弱。これにサブバッグのほか、雨天時は傘も持つことになる▼車での移動に慣れきった大人たちに置き換えてみれば、登下校の往復数キロを毎日歩くなど到底考えられまい。ましてや筋力がまだ不十分な小学生。痛みを伴うのは無理が高じたためで、心身の鍛錬には遠く及ばないだろう▼ランドセルが重い理由の一つに「ゆとり教育時代」と「脱ゆとり時代」とで教科書のページ数が約35%増えた点が挙げられている。写真もふんだんに使い、上質な紙の使用で1冊の重量が増したという▼十分な教育の提供に伴う教科書の進化は歓迎すべき。だが「だから多少の負担は我慢を」は別問題。教科書や教材はその日必要なものだけ持ち帰り、他は学校に置ける柔軟性があってもよかろう。子どもたちに「重荷」を強いるだけでなく、解放する手立てを考える役目が大人にはありやしないか。

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