ペンション村再生考える 原村で講演会

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講演会「いま、旅館がよみがえる」で、旅館を再生させた手法を紹介する石坂さん(左)=原村役場

原村ペンションビレッジの今後の方向性について考える講演会「いま、旅館がよみがえる」(村主催)が16日、村役場で開かれた。同村内のほか茅野市や富士見町などの宿泊業や建築業ら約50人が参加。2人の講師から下高井郡山ノ内町での取り組みを聞き、建物のリノベーション(刷新、修復)やインバウンド(訪日外国人旅行)の手法に理解を深めた。

村は2016年度から八ケ岳中央高原再生に向け、国の補助金を得て3カ年計画で事業を進めている。講演会は、村観光連盟や業務委託会社「ワイド」(伊那市)がペンションが抱える建物の老朽化や後継ぎ不足の問題を踏まえ、旅館を再生させた2人の講師から先行事例を学ぼうと企画した。

講師の石坂大輔さん(37)は東京都出身。地獄谷のスノーモンキーはなぜこんなにも外国人を引き付けるのかと興味を抱き、独立して山ノ内町渋温泉で廃業した築86年の小石屋旅館を購入。建物を改修して食堂と宿泊を分けた新しい形態の旅館を始めた。周辺宿泊施設の予約管理代行や夏期の大学インターンシップ受け入れにも取り組む。「宿の火を消さないために何でもやる」とアイデアを語った。

西澤良樹さん(31)は山ノ内町出身で両親も宿泊業。海外で出会った低価格の宿泊施設「ホステル」の形態に衝撃を受け、故郷での開業を決意した。2~4週間にわたり滞在する外国人旅行者の旅の疲れを癒やすことが宿のコンセプト。宿泊客の8割が外国人といい、「いい関係づくりのためによく会話する。旅のアドバイスをすると喜ばれる」と紹介した。

原村で40年間ペンションを営む大志万敏子さん(69)は「ペンションも時代に合った経営をしていかないといけない。外国人を受け入れる心構えも必要と感じた」と話した。

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