武井芸術でまちづくり イルフ童画館記念式典

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記念式典で歌曲集「白い花と赤い鳥」を披露する堀内千鶴子さん

岡谷市西堀出身の童画家、武井武雄(1894~1983)の作品を収蔵、展示する美術館として1998年に開館したイルフ童画館で18日、開館20周年記念式典が開かれた。同館と関わりの深い美術館などの関係者ら約40人が出席。20年の歩みをスライドで振り返ったほか、武井の版画小品集を元に作られた歌曲集「白い花と赤い鳥」の演奏などもあり、今後も童画のまち「おかや」の拠点として永続していくことを願った。

同館は、童画、版画、刊本作品、玩具など武井芸術のすべてを楽しめる唯一の美術館で、同市が進める「童画のまちづくり」の拠点として、大きな存在感を発揮。武井作品の紹介に加え、さまざまな企画展を通じて岡谷の芸術文化の一翼を担ってきた。武井作品の研究にも力を入れているほか、ワークショップなどを通じて武井作品の魅力を発信。武井の生誕120年にあたった2014年には国内各地で大規模な巡回展を開き、認知度を高めてきた。

式典では主催者を代表して今井竜五市長が、「美術を学ぶ学生らが訪れるようになり、武井芸術が再評価されていることがうれしい。20年を節目にさらに魅力あふれる童画館として発信を続ける」とあいさつ。2010年から館長を務める山岸吉郎館長も、「長きにわたって童画のメッカとして栄えていくことを願っている」と話した。

招待者の初代館長を務めた二木六徳さん、同館の大澤コレクションを所有する大澤武雄さん、絵本学会の松本猛会長、画家でグラフィックデザイナーの原田泰治さんらが祝辞を寄せた。二木さんは「20年の歳月はすごい成果を生んだ」、原田さんは「地域の美術館としてこれからも手を取り合っていきたい」と話していた。

歌曲集「白い花と赤い鳥」は岡谷市出身で埼玉県戸田市在住の声楽家、堀内千鶴子さん(ソプラノ)が、小口悦子さん=岡谷市=の伴奏で、全6曲を披露。堀内さんは、1982年10月の武井武雄刊本作品全国友の会の例会で同曲を初演しており、開館20周年に花を添えた。

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