2018年5月5日付

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子どもがおねだりをする時の決めぜりふと言えば「みんな持ってるから買って」。この「みんな」に根拠がないのは暗黙の了解ということだろう。誰でも一度は経験があるはず▼やがて親になれば立場は変わる。因果応報である。それでもゲームやスマートフォンをねだられたら少し考えてしまう。依存や出会い系、交流サイト(SNS)を通じたトラブルが社会問題となっている昨今。親としては慎重にならざるを得ない▼知り合いの母親は中学生の息子にゲームを買い与えたことを悔やんでいた。クラスメートと話が合わないと仲間外れにされないか。そんな心配からだったが、案の定、その子はゲームにのめり込んでしまう。一度使い始めてしまえば遠ざけるのは難しい。スマホも同じだろう。大人だって肌身離さず持ち歩き、寸暇を惜しんで画面を操る▼警察庁のまとめでは、昨年1年間にSNSがきっかけで性犯罪などの被害に遭った18歳未満の子どもは1813人に上る。統計がある2008年以降で最多だったという。ネットの危険性を理解し適切に利用するネットリテラシーを教えることが求められているが、追い付いていないのが現状だろう▼2019年度から中学校で使われる道徳の教科書では全社がスマホやSNSについて扱うという。もっともトラブルの多くは悪意を持った大人の仕業である。本当に道徳が必要なのはどちらだろうか。

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