茅野市が災害時初動マニュアル作成支援へ

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茅野市は、災害時に市民が迅速に命を守る行動に取り組めるよう、災害発生直後の対応に的を絞った初動マニュアルの作成支援に乗り出す。「熊本地震」で地域防災に関心が高まる中、区や自治会を個別支援しながら、来年度に掛けてマニュアルを全市的に普及させたい考え。

茅野市には100の区・自治会があるが、災害時の初動マニュアルを作っているのは安国寺、緑、槻木の3区だけ。災害発生直後は、区組織をベースに役割を割り当てた自主防災組織が「機能しない可能性がある」(市防災対策課)ため、区民一人ひとりが危険を判断して機動的に行動できるようにするのが狙い。

マニュアルでは、災害の種類や程度、経過時間に応じて「誰が、どこで、何をするか」を明確にする。具体的には「初期活動は全て人命が最優先」といった避難行動や救助の心構えをはじめ、区長が不在の場合に居合わせた役員が公民館で行う活動、収集が必要な情報、捜索・救助体制などをA4判数枚に集約し、区民の共通認識にする。

市防災対策課は現在、マニュアル作成を各地区の区長会で呼び掛けている。たたき台となる基本形はあるが「地域の状況に応じて内容は異なる」とし、より実効性の高い区独自のマニュアルを個別支援で作り上げたい考え。

柳平千代一市長は「自分の命を守る行動はそれぞれ異なる。区内でもそれぞれの場所で災害を想定し、それぞれ避難行動をする必要がある」とし、「茅野市全区で地形に合ったマニュアル作りに取り組みたい」と述べた。

市はマニュアルの作成支援に先立ち、5月29日に下古田区で行う市水防・土砂災害訓練で、避難の方法や時期、経路が区内で異なる初の「個別避難行動訓練」に取り組む計画だ。

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