日本遺産の縄文世界紹介 すわ大昔フォーラム

LINEで送る
Pocket

すわ大昔情報センターの開所を記念して開いたフォーラム

諏訪市博物館と同館内のすわ大昔情報センターは23日、5月に同センターが開所したのを記念した第1回「すわ大昔フォーラム」を市博物館で開いた。諏訪6市町村を含む長野、山梨両県の14市町村が申請した「星降る中部高地の縄文世界」が日本遺産に認定されたことを受け、縄文時代に関連する「黒曜石鉱山と国宝土偶と湖底遺跡をめぐって」がテーマ。地元の考古学の専門家3人が特徴を語り、理解を深めてもらった。約60人が聴講した。

下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館の宮坂清館長は、同町の国史跡星ケ塔遺跡を紹介した。日本遺産の名称の一部「星降る」は「黒曜石」にちなんだとし、「江戸時代の人は黒曜石を星のかけらが降ってきたものと考えていた」と説明した。黒曜石を加工した矢尻が関東や北陸など半径約250キロの範囲を中心に流通されたとし、「たくさんの人が矢尻を欲しがった。まさにブランドだった」と述べた。

同センターを運営する大昔調査会の三上徹也理事は諏訪湖底の曽根遺跡について、研究に尽力した諏訪市出身の考古学者藤森栄一氏の活動を含めて紹介。矢尻に加工される石材は各地から持ち込まれ、遺跡からは下手な作りの矢尻も見つかっているとし、「矢尻作りの上手な人から下手な人に作り方を伝える場だった可能性がある」と指摘した。

茅野市の国宝土偶2体を紹介した同市尖石縄文考古館の守矢昌文館長は、日本遺産認定について「今まで守ってきた個々の文化財をつないでストーリー化し、面として発信するムーブメント(運動)になり得る」と述べた。

フォーラムは今後、1~2カ月に1回のペースで講演会や手作りのワークショップ、音楽会などを計画する。大昔調査会の高見俊樹理事長は「分かりやすく、堅苦しくない形で開きたい」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP