皇室の「小石丸」が繭に 岡谷蚕糸博物館

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繭になった小石丸(左)。普通蚕品種「ありあけ」と比べると小ぶりなことがわかる

次回(9月6日から)の企画展として「皇室の御養蚕とシルク岡谷」を計画している岡谷市の岡谷蚕糸博物館で、展示用に飼育してきた蚕品種「小石丸」が繭になった。今後は学芸員が一部の繭から座繰りで糸を取り、「小石丸」の糸として繭と一緒に企画展で展示する。

小石丸は純国産種で、繭は小ぶりで中央部が細くくびれているのが特徴。皇室で明治以降の歴代皇后が継承している養蚕で飼育されている品種として知られる。博物館では企画展に向けて、春蚕として2000匹を飼育し、6月9日にふ化したカイコが今月上旬に繭になった。

昔ながらのわら蔟、プラスチック製の「千年蔟」、回転蔟の3種類で繭を作らせ、企画展でそのまま展示する。一部は収穫して糸を取り、「細い糸の特徴であるしなやかな光沢を見てもらう」(同館)計画だ。

同館では「皇室の御養蚕とシルク岡谷」の中で、皇室と岡谷のつながりについて紹介するため、皇族の方が来岡された時の写真や当時のエピソードなどを一般から募集している。締め切りは31日。

同館によると、1906(明治39)年10月3日に伏見宮貞愛親王が大日本蚕糸会総裁として、川岸の片倉製糸場や合資岡谷製糸場などを視察されて以降、大正、昭和まで多くの皇族が来岡されている。戦後は1947(昭和22)年に昭和天皇が丸興尾沢工場、52(昭和27)年には当時皇太子だった天皇陛下が丸興岡谷工場を視察されるなど縁が深い。

応募する場合は同館(電話0266・23・3489)へ。

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