「逆境」が画家の原点 原田泰治さん講演

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諏訪教育会などでつくる諏訪季節大学会は21日、諏訪市文化センターで第360回講座を開いた。同市在住の画家原田泰治さんが、「逆境から学ぶ」と題して講演。生い立ちや作品が生まれた背景、画家としての歩みなどを紹介しながら、「多くの人の支えがあって画家として制作を続けている」と家族や友人、恩師の協力や支援に感謝した。

1歳の頃、小児まひにかかって歩くことが不自由になった原田さんは、2歳のときに母親が急逝。「一家心中も考えた」という父親は家族のことを考えて後妻を迎え、開拓農民として伊賀良村(現飯田市)に移住した。「周囲に何もない高台で、父ちゃんは朝から晩まで土地を開墾していた」と振り返った。

伊賀良村での生活体験が、絵を描く上での原点になっているという。足が悪いため一人残されて友達を待つ間に、地をはう虫や地面に咲く草花を見たり、高台からの景色を楽しんだりして遊んだという。こうして幼少期に、広大な風景を見る鳥の目と、細部まで観察する虫の目を養ったとし、「足が悪くなかったら得られなかった視点だと思う。今でも絵を描くときに、伊賀良村でもらった鳥の目、虫の目が生きている」と話した。

「父ちゃん、母ちゃん、友達や学校の先生など多くの人に支えられた。感謝の気持ちでいっぱい」とまとめた。

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