JICA セルビアに初の協力隊

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青年海外協力隊史上初めてセルビアに派遣される宮城勇也さん

国際協力機構(JICA)は来年1月、旧ユーゴスラビアのセルビアに初めて青年海外協力隊を派遣する。旧ユーゴ圏への派遣は他に例がなく、トルコを除けば現在の欧州で唯一の派遣国となる。セルビア派遣第1号となる宮城勇也さん(24)=沖縄市出身=は現在、JICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所(駒ケ根市)で派遣前訓練を受けており、12日の修了式に臨む。

セルビアは、紛争を主因とする旧ユーゴの崩壊後、2006年に成立した国家。JICAはセルビアの安定的な発展が南東欧における平和と繁栄の構築に不可欠とみており、市場経済化や医療、環境保全などの分野で支援を実施している。今年1月、同国の社会を支える人材の育成や、社会的弱者への支援を強化するため、日本とセルビアの両国政府は青年海外協力隊派遣取極(とりきめ)を締結した。

宮城さんが青年海外協力隊を知ったのは小学生の時。学校で毎年、元隊員が体験談を話すイベントがあり、海外でボランティアに励んできた姿に憧れの念を抱いた。愛知県の大学で障害児心理を専攻した後、障がい者支援に取り組むために青年海外協力隊に応募。「その国での第一人者になりたい」とセルビアを第1志望にし、選考を突破した。

同国の首都ベオグラードにある障がい者スポーツ協会で勤務し、障がいを持つ子どもたちへの水泳や卓球の指導などに従事する予定。「任期の2年間、どんな困難に遭っても他人と環境のせいにせず、今の自分にできることを常に考えて全力を出し切りたい」と意気込む。

JICA青年海外協力隊事務局(東京都千代田区)は「今回は首都での活動となるが、今後派遣する予定のセルビアの地方で隊員が活動する大きな礎となる」とし、「現地の人たちとの交流を通じて語学力を向上させながら、住民目線に立って活動することを期待している」とコメントした。

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