水道の水源林保護へ協定 土地所有者と諏訪市

LINEで送る
Pocket

諏訪市と西山山林原野協議会と水道の水源林保護に関する協定が結ばれた

諏訪市は12日、同市豊田、湖南、中洲地区の生産森林組合など11団体で構成する西山山林原野協議会と水道の水源林保護に関する協定を締結した。土地所有権移転に関する情報を相互共有して投資目的の転売などを防ぎ、安心安全な飲料水を確保する狙い。市水道局によると、同趣旨で市と水源の土地所有者が協定を結ぶのは初めてで、「諏訪地域でも聞いたことがない」としている。

水道局によると、国内では不明確な目的で森林が海外資本によって転売された事例があったといい、不適切な行為の防止につなげようと、協議会側に申し入れた。東部地域の水源林は市有林や県指定の保有林として管理されており、今回の協定で市内全域で水源管理に行政の目が届く態勢が整う。

水源の集水域を含む森林を指す水源林の土地用途を変更し、水源として影響が生じることが想定される状況を把握した場合に互いに情報提供し合う。対象の水源林は西山の7区域に点在し、近くの7カ所の配水池から送水する給水量は市内全体の約1割を占める。地元の生産森林組合などのほか、組合員ら個人が土地を所有しており、各団体は協定を機に水保全に関する意識を高める呼び掛けを進める。

市役所であった調印式には金子ゆかり市長のほか、同協議会当番幹事で有賀林野株式会社の宮下信市社長と大熊林野利用農協の牛山正組合長が出席した。金子市長は「協定で市民が安心安全な水の供給を受けることができる。心強い」と感謝。協議会を代表して宮下社長は「西山のおいしい水をいつまでも供給できるよう祈念したい」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP