ドローンで河川利活用 伊那市が国、県と協定

LINEで送る
Pocket

ドローン物流事業に伴う河川の利活用に関する協定に調印する関係者

伊那市は18日、小型無人機ドローンを使った物流システムの構築に向け、市内を流れる天竜川と三峰川の利活用に関する協定を河川管理者である国土交通省と県の関係機関と締結した。市は「INAドローンアクア・スカイウェイ事業」として河川上空を飛行ルートとして活用する構想を進めていることから、河川管理者との連携・協力により事業の推進を図る考えだ。

協定を締結したのは、市、国土交通省天竜川河川事務所(駒ケ根市)、同三峰川総合開発工事事務所(伊那市)、同天竜川ダム統合管理事務所(中川村)、県伊那建設事務所(伊那市)の5者。この日は市役所で協定の調印式が開かれ、白鳥孝市長と各所長が協定書を取り交わした。

白鳥市長はあいさつで「河川上空の活用は日本で初の試み。ドローンのさまざまな展開に向けて河川管理者との連携は不可欠であり、協定に基づいて協力していきたい」と期待。天竜川上流河川事務所の椎葉秀作所長は「ドローンは災害対応、河川管理にも有効と注目しており、市の先進的な取り組みと連携・協力していきたい」と述べた。

同事業は地図情報のゼンリン(北九州市)に委託。河川上空をドローンの目視外自律飛行ルートとして、中心市街地から中山間地域の配送拠点まで荷物を運ぶシステムを構築する。市は並行して「空飛ぶデリバリーサービス構築事業」も進め、配送拠点から小型のドローンに荷物を載せ替え、各集落の公民館などに届ける構想だ。2021年度の実用化を目指している。

調印式に続き、市役所近くの天竜川、三峰川合流点でドローンの飛行実験を実施。ドローンは河川敷から離陸すると高さ35メートルまで上昇し、三峰川上空を東方へ。あらかじめプログラムされた飛行ルートに従って往復約1.4キロの距離を3分ほどで飛行し、予定通り元の場所に戻った。

ゼンリンは今後、河川上空の3次元地図を用いた実証実験を始める予定。実験では▽一定高度を維持しつつ、高度変更を極力しない省力飛行プラン▽地表や障害物から一定の距離(約30メートル)を保った飛行プラン▽低高度(約5メートル)を保ち、橋りょうの下を通る飛行プラン-の各パターンで飛行ルートを検証する。

おすすめ情報

PAGE TOP