2019年4月16日付

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「休んでいいんですか」。仕事柄、土日祝日に連休を取る難しさはあるが、幸運にもその機会に恵まれた際、口に出てしまう言葉だ。出勤する同僚への後ろめたさも手伝い、休むこと自体に一種の罪悪感を抱いているのだろう▼時事通信が行った新天皇即位に伴う10連休についての世論調査で、4割が「うれしくない」と回答している。理由は「仕事を休めそうにない」「家事などの負担が増える」「仕事に支障がある」など。大型連休といえど仕事から完全に解放されるわけではなく、多くの人は気が休まらないようだ▼海外に住む人の目に日本人は「休み下手」と映るらしい。有給休暇の取得率が低く、仕事と休みのメリハリがない状況を揶揄したものだ。「人手不足で忙しい」「個人主義の国に言われたくない」との声もあるだろうが、休まないことを美徳とする考え方は見直す時期にあるのかもしれない▼「休み」とは何か。改めて考えてみると「仕事がない日」程度の認識しかない自分自身に気付かされる。肉体的にも精神的にも休養する好機とは考えるが、家族の白い目をよそに寝ることぐらいしか思いつかない▼連休の過ごし方について同世論調査では6割以上が「自宅でゆっくり過ごす」と答えた。私のような「休み下手」も相当数含まれるだろう。めったにない長期休暇。有意義だったと断言できるように、休みの質を考える機会にしたい。

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