与野党事実上一騎打ち 参院選県区構図

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夏の参院選は、衆参同日選の観測も高まっているが、単独での実施となれば7月4日公示、同21日投開票の日程が有力視されている。残り1カ月に迫るなかで県区(改選定数1)は、連立政権を組む自民党・公明党が推す前衆院議員で自民党新人の小松裕氏(57)と、立憲民主、国民民主、共産、社民の4野党共闘で対する国民現職の羽田雄一郎氏(51)の2氏が事実上の一騎打ちを展開する構図に固まりつつある。

小松氏は、引退を決めた現職の吉田博美党参院幹事長の後継として擁立された。衆院選長野1区の元職として地元では浸透しているが、2~5区では「われわれが思っている以上に知名度は低い」(後藤茂之県連会長)と、陣営は知名度向上が課題と強調する。

今年春の県議選では自民党が25年ぶりの単独過半数を獲得し、友党と呼ぶ公明党も2議席増やして4議席を確保した。参院選では県議と統一地方選で当選した市町村の議員らが中心となって県内各地域での浸透を図る狙い。

小松氏は松本市で出生し、伊那市と諏訪市で育ったこともアピールしながら中南信での知名度向上につなげ、スポーツドクターとしての経歴を背景に、社会保障、障がい者や女性のための政策などを訴えたいとしている。

羽田氏は、5選を目指して2017年12月に出馬の意向を表明。先月29日には共産党が県区で候補者擁立を見送り、野党共闘の足場を固めた。改選2議席が1議席となった2016年の選挙で、統一候補となった当時民進党新人の杉尾秀哉氏が自民党現職を破った再現を狙う。

ただ陣営は「これまでにない厳しい状況」と危機感を強める。羽田氏の地元の東信地方で票をまとめてきた後援会「千曲会」は18年の上田市長選での対応をめぐり一部幹部が対立。今年4月の県議選では国民民主党の議席を失い、自民躍進を許しており、東信を中心に地域組織の立て直しが急務となっている。

羽田氏は通常国会の会期末までは週末を中心に県内に戻り、集会への出席や支援者回りを重ねる予定。これまでの実績をアピールしつつ、現政権に対峙する姿勢を鮮明にして「保守層のなかにいる安倍政権への批判票を取り込みたい」(陣営幹部)とする。

県区では他に、労働者党の新人齋藤好明氏(68)が立候補を表明している。

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