2019年07月03日付

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米大リーグでは打者の実力を測る指標の一つに「打球速度」を用いる。放った打球の初速のことで、エンゼルスの大谷翔平選手がこのほど自己最速の約185キロをマークしたと報じられた。投手として日本ハム時代に記録した球速は165キロ。数字でみても打球速度のすさまじさが分かる▼プロ野球セ・パ交流戦で日本ハムの上沢直之投手が痛烈な打球を足に受けて倒れ込んだ。打者は昨季のセ本塁打王DeNAのソト選手。担架で運ばれ、病院で左膝蓋骨骨折と診断された。今季中の復帰は絶望的となった▼手術を終えて自身のツイッターを更新した。つづられた言葉にぐっときた。マウンドから本塁までの距離は18.44メートル。今回のけがは「投手をやっている以上仕方ないこと」とし、「打球は速すぎて見えませんでした(笑)それはソト選手が素晴らしい打者…」「そのような打者と対戦できることは幸せです」と続けた▼こうした出来事は、どんな競技でも試合でも練習でも起こりうるし、不可抗力とはいえ、けがをさせてしまった側は負い目を感じる。上沢投手は前向きな言葉で、リスペクトを込めて相手を気遣った▼リスペクトは「尊重する」などともされるが、日本サッカー協会・Jリーグの定義「大切に思うこと」が分かりやすくていい。一流の競技者は対戦相手も大切にする。観戦する側も敵味方に関わらず、いいプレーには拍手を送りたい。

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