2019年7月7日付

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早朝の駅前で、たすきをかけた人たちがチラシを配って啓発活動をしていた。行き交う人の反応はさまざま。すれ違う一瞬のことながら、応じ方や表情に人柄が透けて見えるから面白い▼元気なあいさつと声掛けに笑顔で応える人がいれば、あいさつもチラシも見事に無視して振り切る人も。中には「ご苦労様です」とねぎらいの言葉を添える人がいて、一見の相手でさえ思いやる姿に器量の大きさを感じる▼彼らを車で送迎する人たちの態度もやはり多様。だが、活動中の人を邪魔がって蹴散らす勢いで車を横付けしたり、急発進させたりする人が少なからずいるのには驚かされる。はやる気持ちも分からなくはないが、危険を感じるほどの不機嫌アピールは周囲も気分がいいものではない▼街頭に立つ人たちは「多感で恥ずかしがる年頃」「朝は忙しいから」と温かく見守る。とは言え地域のための献身的な活動が、客引き宣伝へのあしらいと同じに接せられては心中切ない。大人はもとより学生でもその場の状況や意図を酌む分別がほしい、とは過ぎたる期待だろうか▼あいさつ活動に年々磨きがかかる富士見中。相手を問わず率先する端正な礼がすがすがしい。その努力に乗じた勝手な願いではあるけれど、母校を巣立ったその先も今の姿であり続けてほしい。差別なく、曇りもない快活なあいさつが、地域に元気と安全を生みだす力になると思う。

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