ロープウエーの利用選択も 上伊那の学校登山

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西駒登山へ向け、体力づくりに励む生徒たち

上伊那地方の中学2年生が中央アルプスの主峰・駒ケ岳(標高2956メートル)を目指す学校登山が10日、飯島町の飯島中学校を振り出しに始まる。上伊那では全14校のうち、南アルプスに登る伊那市の高遠中、長谷中を除く12校、約1640人が8月末までに入山を計画。そのうち3校は、生徒が徒歩で行くかロープウエーを利用するかを選択するコース別の日程で臨む。宮田観光開発は今年から、登山に挑んだ生徒全員に登頂記念として登山証明書を配布する。

中アの学校登山を取りまとめている西駒登山事務所(宮田村宮田中)によると、12校のうち、南箕輪村南箕輪中を除いた11校が山小屋に宿泊する1泊2日で行う。北御所登山口から入山し、ロープウエーで下山する学校が多いが、昨年からコース別を導入する学校が増えてきている。

箕輪町箕輪中は、今年から登りをコース別とした。自分らしい生き方を実践する力を育むキャリア教育の一環と捉え、「生徒が自分の気持ちと向き合い、選んだ道を登ることで主体性を磨いてほしい」と生徒の成長を期待する。約220人中190人ほどが徒歩で挑戦する予定だ。伊那市伊那中と駒ケ根市赤穂中は、昨年からコース別を実施。伊那中では往復ともに、赤穂中では下山で、生徒が体力に合わせてコースを選ぶ。

一方、南箕輪中は昨年から往復でロープウエーを利用し、日帰りで山行。体力に自信のない生徒を含め、より多くの生徒が参加しやすくするとともに、家庭の経済負担軽減を目的としている。

北御所登山道は昨年9月の台風により被害を受けたが、宮田村が集団登山の開始を前に登山道を整備した。中ア宝剣山荘など3山荘を運営する宮田観光開発は事前に登山道の安全確認を実施。雪の状態については「4月に降った雪も雨で解け、千畳敷は3センチばかり。八丁坂はわずかで、稜線(りょうせん)には残っていない」という。

今年は下伊那地方や木曽地方、愛知県の中学校も登山に参加し、上伊那を含めて計24校、約2170人が登る。同社は記念として、各校を通じて、同社や村などが発行する登山証明書を渡す。

春日喜明社長は「山の大自然と頂上に登った醍醐味(だいごみ)を味わい、普段の便利な環境との違いを実感してほしい」と話している。

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