2019年08月25日付

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オートバイを走らせていた高速道路。乱暴な警笛に驚きバックミラーに目をやると、大型トラックが追突しそうな勢いで迫っていた。前方には乗用車。状況を飲み込めないまま乗用車を追い越すと、さらに勢いを増して追い掛けてきた▼大きな車体を左右に揺すり、運転席で男が叫んでいる。少しでも接触すればひとたまりもない。動揺しながらも意を決し、トラックを引き付けてから急速に左にかわしサービスエリアへ逃げ込んだ。あおり運転やそれに伴う暴行や脅迫。連日の報道に、大学生だった過去の恐怖がよみがえった▼あおり運転に限らず、車に関するトラブルが関心を集めるようになったのはドライブレコーダーの役割が大きい。被害を口頭だけで伝え理解してもらうのは難しい。万が一の場合の「保険」や防止策として導入が増える理由は身に染みてよく分かる▼スマートフォンの普及で、誰もがカメラを手にしている時代になった。車載カメラや街頭の防犯カメラを合わせると、いつの間にか無数のレンズに囲まれて生活していることに気が付く。便利になれば、半面で“被害”も気になるところだ▼県市長会は、国に防犯カメラ設置への財政支援を求める方針をまとめた。安心安全の確保にはもはや不可欠との判断か。ただ、カメラにいつも見られる生活は息苦しい。公費で監視の目を増やすのであれば、同時に公正な運用の担保も求めたい。

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