台風19号 果樹、ハウス被害多発

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台風19号による強風で棚ごと倒壊したブドウ=13日午前、伊那市西箕輪

台風19号は12日午後7時前に伊豆半島に上陸し、13日未明にかけて関東を縦断、福島県沖へ抜けた。上伊那地方では伊那市東部を中心に大雨となり、降り始めからの総雨量は同市高遠町で207ミリ、同市長谷の杉島で199ミリを観測。国土交通省は、美和ダム(長谷)の水位上昇に伴う緊急放流を13日午前1時まで実施した。長野地方気象台は伊那市に続いて辰野町と宮田村にも一時、大雨特別警報を出して最大級の警戒を呼び掛けた。

気象台によると、辰野町では12日午後5時半すぎ、観測史上最大となる23・3メートルの最大瞬間風速を観測。辰野から伊那市西箕輪にかけての西部地域では強風による果樹や農業用ビニールハウスの被害が多発し、上伊那の広い範囲で倒木や停電が相次いだ。

美和ダムの緊急放流は、大雨により貯水量が満杯になる見込みとなったため、12日午後9時半から開始。国交省や関係市町村は、三峰川や天竜川の水位が大幅に上昇する恐れがあるとして、沿線住民に警戒を呼び掛けた。天竜川の水位は、沢渡(伊那市)、下平(駒ケ根市)の観測所で一時、氾濫注意水位を超えた。

JR飯田線は13日午前中の運転を見合わせ、午後から再開した。中央道は同日午前9時まで伊那インターチェンジ以北の区間が上下線ともに通行止めに。東京方面への高速バスは終日運休となり、交通機関への影響が続いた。

上伊那地方8市町村などによると、台風によるけが人や家屋の浸水被害は確認されていない。

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