22年御柱祭の上社御用材 御小屋山から調達

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諏訪大社は20日、2022(令和4)年の諏訪大社御柱祭の上社御用材の調達を伝統にのっとり、大社社有林の御小屋山(茅野市玉川)から調達すると発表した。1992年の御柱祭を最後に下諏訪町、立科町、辰野町の国有林、町有林から御用材を授かってきたが、5回ぶりに原点に戻す。北島和孝宮司(61)は「本来の形で祭りをしたい。上社(の御用材)は御小屋山からという伝統をきちんと示しておきたい」と語った。

御小屋山は59年の伊勢湾台風による倒木被害で目通り周囲3メートル規模のモミの巨木が激減した。「20~30年、御小屋を休ませる」ことを関係者で確認し、98年は下諏訪町の東俣国有林、2004年は北佐久郡立科町の町有林、10年は同町の国有林で伐採し、前回16年は辰野町の横川国有林から調達した。

今回、御用材の調達を御小屋山に戻すのは伝統を正しく後世に伝えるため。過去4回にわたって御小屋山以外から伐採してきた歴史の中で氏子の世代交代が進み、御小屋山を知らない、経験していない氏子が増えつつある。北島宮司は「御小屋山の回復状況をと問われれば答えに詰まる。それでも今回は御小屋山でやる。少々細くても、くせがあっても理解してもらいたい。御小屋山を忘れてほしくない」と強調した。

選定に向けては昨年から、諏訪大社、大総代会や同会、大総代経験者などでつくる「自 然と地域と人を結ぶ協議会」が御小屋山を含め、辰野町、立科町などで調査を重ねた上で決定した。「子や孫の 代まで御柱祭を守る」(北島宮司)ため、選定時には、成長木を残し、寿命が尽きる木を選んでいきたい考え。

前回は伐採地に用材が集中し、春先でも積雪や道路の凍結で伐採、搬出作業ができないため、御用材の伐採は通例の3月から日程を前倒し、分散して行ったが、「本来の祭り」の通り、祭り直前の3月に8本一斉に行う。仮見立ては来年、本見立ては再来年だが、詳しい時期は今後調整するとした。

御小屋山で調達する御柱祭は3度目という北島宮司は「うれしく思うとともに今まで以上にしっかりと奉仕したい」と語った。

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