特殊音節を学習 多層指導モデル「ミム」導入

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読み上げた言葉の中に入っている拗音を当てるかるたを楽しむ1年生

学力層の異なる児童のニーズに対応した指導や支援を行おうと、諏訪市教育委員会は市内の小学1、2年生を対象に多層指導モデル「Multilayer Instuction Model(MIM・ミム)」を今年度から導入している。児童がつまずきやすい拗音や長音、促音などの特殊音節を視覚化、動作化し、明確な読みのルールを教えて学習につまずかないように手厚く指導する。

市内全校の児童に向けて導入するのは諏訪地方で初めて。MIMは独立行政法人「国立特別支援教育総合研究所」(神奈川県)が提唱し、全国各地や県内では伊那市などが実践する。諏訪市は、読み書きなど特定の分野に困難があるLD(学習障害)等通級教室の専門教諭と担任が協力し、各クラスで月1こまほど授業を行ってきた。年明けからは担任だけで進める。

授業では「ちょき」「ちょっき」など文字と音節の数が異なる言葉を上げ、繰り返し手をたたいたり、記号で示したりして覚える。毎回学習を振り返るテストも行い、児童の理解度の把握に役立てる。

現場の教員には今年2~3月ごろに導入を知らせ、研修を1回行った。高島小2年生の担任は「授業は手探り状態で戸惑いはあるが、児童は楽しんでいる。国語が苦手な子も学習しやすいのでは」。四賀小1年生の担任は「作文で拗音や促音を抜いてしまう児童にも指導しやすくなったが、今後は(1人で十分な指導ができるか)不安」と話す。

四賀小にあるLD等通級教室の平林さとみ教諭は「これまで特殊音節は次第に理解できるだろうと、学習につまずいてから初めて指導していた。MIMを通してすべての児童に明確なルールを教えることで、読みが苦手な子の早期発見にもつながる」。市教委は「来年度以降も継続し、取り組みを広げていきたい」と話している。

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