風船のヒマワリの種育て 園児から感謝の手紙

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岡山市のカナダこども園から飛ばされた風船に付いた種を育て、ヒマワリの花を咲かせた城取幸子さん。お礼の手紙はヒマワリのような笑顔でいっぱいだ

伊那市西箕輪羽広の城取幸子さん(69)が、自宅の庭に舞い降りた風船に付いていた種を育て、ヒマワリの花を咲かせた。飛ばしたのは直線距離で400キロ離れた岡山市にあるカナダこども園(旧・カナダ保育園)の園児たち。たいせつにそだててくれてありがとう―。ヒマワリの成長記録を園に送り、このほど園児からたくさんのお礼の手紙を受け取った城取さん。「全てが宝物です。小さな種から大きな幸せを頂いた」と感激している。

赤い風船は一昨年10月、夫の元行さん(70)が庭で見つけた。「幸せの種があなたのもとへ届きますように―カナダ保育園」。メッセージカードに直径数ミリの種2粒が包まれていた。同園に連絡し、数日前の運動会で園庭から飛ばした風船と確認できた。

ヒマワリとは記されていなかった。「何の種かしら。どんな花が咲くのだろう」。昨年4月下旬にポットに種をまき、約1カ月後、「元気に育って」と庭に植え付けた。8月につぼみを形成し「ヒマワリかな」と思い始めた。

「かわいらしい花が咲いてくれました」「おひさま大好き、と言わんばかりに咲き誇っています」。育苗から満開になった9月にかけて、成長の様子を写真に収め、日誌をつけてきた。10月初め、手紙とヒマワリの写真、羽広地区のブドウをセットにして同園に発送した。「花好きなおばあちゃんです」と自己紹介文を添えた。

園から大きな 封筒が届いたのは11月下旬。手紙はクラスごと作られていた。ブドウをおいしそうに頬 張る園児たちの写真も貼られ、「たいふう19ごう、だいじょうぶでしたか。(長野県の)かわがこわれたのをみました。しんぱいしています」とも書かれていた。気遣いと優しさに涙がこぼれた。

桜田俊司園長は「城取さんのお便りとブドウで、園全体が温かい気持ちに包まれました」と話す。城取さんは「この花を育てたいという地域の方に種をお裾分けし、カナダ保育園の幸せのヒマワリが伊那の地でたくさん育っている様子を伝えられれば」。風船がつないだ縁をいつまでも大切にしたいと考えている。

自身の写真は園に送っていないが、手紙には似顔絵が添えられていた。園児たちが想像して描いた「花好きなおばあちゃん」だ。「私にそっくりです」。にっこり笑って、似顔絵と同じ顔になった。

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