2020年1月20日付

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松尾芭蕉の句の中でも人気の一句だという。〈荒海や佐渡によこたふ天河〉。澄んだ夜空に雲のように流れる光の帯、天の川(天河)の壮大な光景が目に浮かぶよう。天上と地上の世界がつながっていた、遠い神話の時代に思いは及ぶ▼天の川とは、太陽系が属する銀河系の円盤を内側から見た景色だという。数千億という桁の恒星が集まるこの円盤はさしわたし10万光年(光が10万年かかって進む距離)の広がりを持つと科学雑誌で知り、昔の人が滔々と流れる大河をイメージしたのも理解できた▼「遠い昔、はるか彼方の銀河系」を舞台にした人気SF映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が日本でも上映されている。1977(昭和52)年に初公開されたシリーズの第9話で「完結編」となる。1作目から見続けてきた者としては感慨深い▼フォースと呼ばれる神秘的な力を持つ騎士ジェダイ、悪の銀河帝国を率いるダース・ベイダーといった面々が、銀河狭しと飛び回る。困難な冒険へと旅立ち、幾多の試練を乗り越え、やがて帰還する―。英雄伝説を土台とした神話的な物語に世界の人が魅了された▼米国のアポロ11号が月に着陸して半世紀。現在は国際的な宇宙開発競争が活発になっているが、米中を軸とした宇宙空間の覇権争いも大いに気になるところ。人類は太陽系を越えて銀河系一円に広がる宇宙生命体となりうるだろうか。

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