「90歳の手仕事展」 伊東近代美術館

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本物そっくりの樹脂粘土作品を展示している稲月文子さん=諏訪市の伊東近代美術館

本物そっくりの樹脂粘土作品を展示している稲月文子さん=諏訪市の伊東近代美術館

下諏訪町清水町で粘土教室を主宰する稲月文子さんが、諏訪市の伊東近代美術館で作品展を始めた。67歳から習い始め16日で90歳を迎えることから「九十歳の手仕事展」と名付け約70点を展示した。これまで177種類の草花を制作したが「目標は300種類」と制作意欲は旺盛だ。

始めたのは岡谷市のいとこの家でバラの樹脂粘土作品を見たのがきっかけ。作品に魅せられ、粘土細工の技法を学ぶため月1回の割合で10年間、東京都立川市の樹脂粘土アーティストの下に通った。腕を磨き「アートフラワー師範」の免状を取得。現在、下諏訪町内で4教室を開き、13人を教えている。

作品はいずれも本物そっくりだ。さまざまな形の大きな花器に洋花などを何本も飾るボリューム感ある作品から、小ぶりでかれんな山野草まで多種多様。「花に生かされている」と言い、「出来上がったときの喜びは格別」とにこやかに話す。

展示会場は美術館1階の「スペース一会」。「和の雰囲気で作品を展示してもらえれば」(同館)と今月に開設されたばかりの貸しスペース。土間と畳の居室を活用。奥の居室には月下美人など大きめの作品を、入り口近くの土間にはイワチドリなど鉢に入れられた山野草を展示した。

花びらは粘土を薄く伸ばし色付けしたり、ミリ単位ではさみを当てての細かな作業。葉は粘土に当て型を取り、構造を知るため一つ一つ解体して制作を進める。「好きだからできる」と稲月さん。作品をほしい人には相談に応じている。

24日まで。期間中無休。手仕事展に来場し美術館内を見たい人は入館料を300円(通常800円)に割り引く。午前10時~午後4時。問い合わせは美術館(電話090・8870・2110)へ。

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