2020年2月7日付

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視力が失われた状態で走る感覚はどんなものなのだろうか。たとえ伴走者がいたとしても、恐怖感はないのかと考えてしまうが、案外恐怖や不安ではなく一秒でも早く走るために夢中なのかもしれない、とも思う▼今月に行われた別府大分毎日マラソンの視覚障がい女子で道下美里選手(43)が自身の持つ世界記録を上回る2時間54分22秒で2連覇を果たした。前回リオデジャネイロパラリンピックで獲得した銀メダルに満足することなく挑戦を続けている▼「もう少し進化した自分を見せたい」。世界記録を出した直後のコメントからもパラアスリートとしての強い向上心を感じさせる。同じ大会では視覚障がい男子の堀越信司選手(長野市出身)も2連覇している▼道下選手が内定、堀越選手が出場確実となる東京パラリンピックまで約半年。小紙統合版ではボールを投げてどれだけ目標球に近づけるかを競う「ボッチャ」のほか、「ゴールボール」の体験会の様子を報じている。2種目ともパラリンピック正式種目。ゴールボールは目隠しをして鈴入りのボールを転がして、相手ゴールに入れる▼両目が不自由な女性は初めて体験し、「ボールが足元に近づくにつれて位置が分からなくなった」と感想。球技もできることを知り「面白かった」という。両種目は幅広い年代の人が親しめそうだ。体験することは障がい者への理解を深める第一歩になる。

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