製造業人材育成へ新事業 諏訪5市町村が連携

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岡谷市の「ものづくりフェア」(7、8日)に出展した「SUWA小型ロケットプロジェクト」

生産年齢人口の減少傾向が続く中、諏訪地方の5市町村が連携して2020年度から、基幹産業である製造業の人材育成に向けた新たな事業に取り組む。15年度から小型ロケットの開発や医療・ヘルスケア機器分野への参入支援などに取り組んできた「SUWAブランド創造事業」を継承する3年間のプロジェクト。岡谷市が代表市を務め、若年層の育成と地域内の就職促進を強化した取り組みで、ものづくり人材の底辺拡大を図っていく。

「SUWAブランド創造事業」はものづくり技術の高度化と提案型技術者の創出を目指し、諏訪地方6市町村で取り組む5年計画の事業。国の地方創生推進交付金を活用し、信州大学と連携した「SUWA小型ロケットプロジェクト」や医療・ヘルスケア機器分野への参入に向けた人材育成などを進めてきた。

20年度からは「モノづくり集積地SUWAのヒトづくりプロジェクト」として新たな事業を計画。引き続き大学や地域内企業と連携し、富士見町を除く5市町村で小型ロケットの開発などを通じた人材育成に取り組む。

新事業は成長産業への進出支援に向けた人材育成や販路開拓支援に取り組む「SUWAブランドの普及・高付加価値化事業」と社会人や若年層の育成を目的とした「関係人口の創出とものづくり人材の育成・確保事業」の2本柱。各事業はNPO法人諏訪圏ものづくり推進機構や信州大学、諏訪東京理科大学への委託を検討しており、若年層向けには地域内企業へのインターンシッププログラムの整備や研修会、諏訪圏企業のPRなどを計画している。

今回新事業の枠組みに加わらなかった富士見町の産業課は「趣旨は理解するが、町内の企業は規模が小さい。人材育成のプログラムに参加できる見込みがないことから、企業側の理解が得られなかった」と説明している。

事業費は3200万円。今回も岡谷市が代表市となり地方創生推進交付金を申請している。市は20年度一般会計当初予算案に関連予算を計上。市工業振興課は「諏訪圏が一緒になり基幹産業の製造業を守っていかなければならない。最終的には6市町村で取り組みたい」としている。

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