「ついで見回り」効率良く ニホンジカ捕獲

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南信森林管理署(伊那市)は17日、ニホンジカの効率的な捕獲に向け、上伊那猟友会、宮下建設(同市)と連携して同市長谷の浦国有林で取り組むわなの「ついで見回り」について、2年目となる今年度は計359頭を捕獲したと明らかにした。初年度の倍以上の水準。開始時期を早め、わなの設置数を増やしたことも奏功した。「効率のいい捕獲ができている」として取り組みを継続、拡大していきたい考えだ。

南アルプス食害対策協議会が伊那市内で開いた活動報告会で、同署の渡邊修・森林技術指導官が報告した。

国有林内の治山工事を請け負う同社が、現場への行き来のついでに林道沿いに仕掛けたわなを見回り、掛かっていた場合に猟友会へ通報する仕組み。猟友会員のわなの見回り負担を軽減できる利点がある。同署によると、前年より2カ月早く、6月3日から取り組みを開始。140基のわなを仕掛け、10月9日までに302頭を捕獲した。

別の林道にも猟友会が試験的に149基を仕掛け、1カ月余りの間に57頭を捕獲。計359頭のうち8割が雌ジカで「繁殖抑制の面でも効果は大きい」としている。

信州大学農学部の渡邉修准教授は、仙丈ケ岳馬の背の防鹿柵について「夏季の高温で開花期が前進傾向にあり、柵の設置時期を早めることも検討していく必要がある」と指摘。柵の外ではミヤマシシウドやセンジョウアザミなどが食害に遭っており、「食害圧はまだ高いと言える。山麓で捕獲圧を高めることが重要になる」と強調した。関係市町村や県の関係者を含む約30人が参加した。

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