7月豪雨の犠牲者追悼 岡谷市湊花岡区

LINEで送る
Pocket

追悼集会で焼香する住民ら=岡谷市湊の船魂社

追悼集会で焼香する住民ら=岡谷市湊の船魂社

岡谷市内で8人が犠牲となった2006年7月の豪雨災害は19日、発生から10年の節目を迎えた。7人が亡くなった岡谷市湊の花岡区では早朝、区第5町内(小口博史会長)主催の追悼集会が区内の船魂社で開かれた。約80人が参列し、犠牲者の冥福を祈り、災害の教訓を今後の地域づくりにつなげていく決意を新たにした。

7月豪雨災害では、活発な梅雨前線の影響で15日から雨が降り続き、岡谷市では19日午前4時ごろ、同市湊、川岸地区の通称・西山と呼ばれる一帯の頂上稜線付近の斜面で保水限界を超え、土砂崩落が発生。沢底の土砂や立木を巻き込みながら土石流となり、居住区域に向かって一気に沢筋を下った。花岡区のほか、同市川岸東・橋原区内の志平川でも土石流で1人が亡くなった。県内ではこのほか辰野町で4人が死亡し、上田市で1人が行方不明となった。

追悼集会が行われた船魂社は豪雨災害で土石流の直撃を受けて大破し、09年に再建された。境内には祭壇が設けられ、黙とうに続き、区内にある霊湊山久保寺の須藤翠巌住職らが経を読み、参列者が焼香した。手を合わせ、静かに10年前の災害と向き合っていた。

終了後の取材で小口町内会長(65)は「多くの皆さんと一緒に災害を振り返り、後世に語り継いでいく決意を新たにすることができ、良かったと思う」と話した。災害後の復旧工事で地元との調整役を担った小口誠さん(66)は「慌しく過ぎたあっという間の10年だった。本音では災害自体を忘れてしまいたいという思いの人もいるかもしれない。それでも災害の教訓を後世に伝えていかなければならないと思う」と語った。

おすすめ情報

PAGE TOP