新型コロナで2億3000万円赤字 諏訪日赤

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諏訪赤十字病院経営審議会は29日、同病院で開いた。梶川昌二院長は、新型コロナウイルスの影響で4~5月の医業事業が約2億3000万円の赤字になったと報告した。感染者の受け入れ体制整備や受診抑制による患者減少が響いたという。患者数は6月に入り回復傾向にあるものの、感染拡大の第2波を警戒。同院長は「感染対策を強化しながら、収益の確保に向けて努力する」と話した。

同病院は3月まで通常診療を続けたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、重症患者用の陰圧室2室を救命救急センターに確保。一部病棟に中等症患者の専用病床を整備するなどした。梶川院長は院内感染は1例も起きていない、と説明した。

一方、4~5月の病床稼働率は前年同期比13・1%減の81・8%と低迷。新外来患者数と救急車搬送件数が十数%、診療所の紹介件数は30%減ったという。医業事業は約26億5200万円の収益に対し、費用は約28億8200万円。収支は前年同期比507・1%の減で「過去最大」(同院)という。

同病院は11期連続黒字だったが、20年度は本館改修や手術室増室、放射線治療装置整備に伴う減価償却費を踏まえて赤字予算を組んだ。新型コロナが追い打ちをかける形だが、梶川院長は「経済活動が再開され、旅行者などの入り込みが予想される。気は緩めずに検査体制と診療体制を充実させていきたい」とした。

審議会長の金子ゆかり諏訪市長は「医療従事者は大変な苦労の中で対応している。行政としてもしっかり皆さんを支援していく」と語り、感染予防対策の徹底や検査体制の整備に取り組む姿勢を示した。

同審議会では、19年度決算報告があった。患者数や診療単価の増加のほか、退職給付会計への支出がなくなったことから、約1億2000万円の黒字決算。医業事業は当初見込んだ約3億円の赤字を約3800万円に圧縮できたという。

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