2020年7月30日付

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「変身」の掛け声とともにお約束の決めポーズで登場するヒーロー。特撮シリーズ「仮面ライダー」は1971年の放送開始以来、半世紀にわたり愛されてきた。毎年切り替わる作品のコンセプトは多様。次はどんなライダーが登場するか、子どもならずともわくわくさせられる▼昭和、平成、令和の3時代で区分される仮面ライダー。団塊ジュニアの私自身は昭和ライダーで育った世代だ。悪の秘密結社と戦う主人公の活躍に心踊らせ、友だちと「ごっこ遊び」に興じた記憶がある▼初代の主人公、本郷猛はIQ600、スポーツ万能の学生という設定。変身の必要がないと思えるほどの超人ぶりだが、対照的に平成以降の主人公はどこか頼りない。若き警察官、医師、学者、IT社長など職業はさまざまだが、未熟さゆえの悩みやコンプレックスを抱えた等身大のヒーローとして描かれている▼昭和ライダー世代としてはそんな主人公をふがいなく思うが、時代に合ったヒーロー像なのだろう。ストーリーは勧善懲悪で割り切れない複雑なものが多く、若手イケメン俳優のキャスティングなど大人を意識した演出が目立つ▼9月に始まる新シリーズの概要が29日に発表された。主人公は小説家。文豪にして剣豪、閉塞感をぶち破る「時代が求める新ヒーロー」だという。コロナ禍で沈みがちな世の中を元気づける、胸のすくような活躍を期待したい。

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