田楽座が公演再開へ 存続の危機乗り越え稽古

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7カ月ぶりの公演に向けて「花笠音頭」の稽古に励む座員

新型コロナウイルスの影響で公演中止を余儀なくされ、存続の危機に陥っていた伊那市富県の歌舞劇団「田楽座」が、7カ月ぶりに一般公演を再開する。19日から4日間の日程で、稽古場公演「まつりの音色に願いを込めて」を創造の館で開く。多くの支援を受けての活動継続で、「舞台ができるのは皆さまのおかげ」と熱のこもった練習を続けている。

1964年に発足し、民俗芸能の舞台を創り上げてきた同劇団。3月以降、県内外で予定していた30回の公演、踊りや太鼓の講習会などのキャンセルが相次ぎ、収入がほぼゼロの状態に。手紙やインターネットを通じて寄付金を呼び掛けたところ、全国から温かな励ましの言葉とともに支援が寄せられた。劇団存続に向けて、このほか有料のライブ配信にも取り組んでいる。

稽古場公演は、活動拠点を置く地元への感謝を込めて開いており、27回目。舞台と客席が近く演者の息遣いが感じられるほか、飲食も楽しめる魅力があったが、感染予防策として今回は見送った。

タイトルは疫病退散への祈りを込めて付けた。座員5人が出演し、10演目を予定。若手座員の坂田尚美さん(25)の顔見せを兼ね、山形県の民謡「花笠音頭」を披露する。「獅子舞」では客席を回る演出に代わり、舞台から大きな歯の打ち鳴らしを響かせて厄を追い払う。

稽古場公演には根強いファンも多く、中山洋介代表(44)は「コロナ禍でもできる形を模索した。生の舞台を見て興奮や感動を味わってもらい、元気を届けたい」としている。

全5回公演。19日は午後4時に開演し、20、22日はそれぞれ午前11時、21日は午前11時、午後4時の2回上演する。入場料は園児以上1500円。席数は通常の半分近くに減らし、各回とも定員は70人。県内在住者に限定する。事前予約が必要。申し込み、問い合わせは田楽座(電話0265・78・3423)へ。

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