富士見町 人口2カ月連続増加

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県が毎月行っている人口異動調査で、富士見町の人口が7、8の2カ月間連続で前月比増加となった。主は県外からの転入で、この間に31人増、過去5年間の同期比でも最多。町は今年度、庁内に移住定住促進の専門チームを新設して移住希望者の取り込みを強化しており、折しも新型コロナウイルスの感染拡大で急増する地方移住のニーズを追い風に、「きめ細かい相談支援が成果につながった」(町)とみている。

県のまとめだと同町の人口は6月は前月比4人減だったが、7月に25人増、8月はさらに6人増えた。8月中の増減内訳は出生9人、死亡11人、転入26人、転出18人。総人口は9月1日現在で1万3867人。

町は今年4月、再任用の職員2人を専従とする「住み続けたい町・住んでみたい町づくりチーム」活動をスタートさせた。移住希望者への相談対応、空き家物件の掘り起こしに当たり、相談者の家族構成や暮らし方、働き方の希望を考慮した上で物件を提案、場合によっては仕事探しもサポートしている。「気に入る物件が見つかるまで何度も紹介、案内し、不安や疑問の一つ一つを一緒に考える。移住というより人生の相談」(担当職員)。この姿勢が安心感にもつながっているようだ-という。

町に寄せられる相談は今年、新型ウイルスの感染拡大に伴って首都圏や関西方面から急増。8月末までの相談件数は40件超、すでに昨年1年間の相談総数(33件)を上回っている。

移住希望は20代~70代以上と幅広いが、同チームは誘致対象を「町内で子どもを生み育て、住民と一緒に地域の担い手となってくれる人」に絞って、移住後の確実な定着を目指している。

町が昨年度スタートさせた総合基本計画後期では、人口の減少数を年間150人に抑える目標を掲げている。昨年度は95人にとどまった。今年度はさらに減少幅を縮めることができそうだ、と町担当者は期待を込める。

ただ、増える移住ニーズに対して提供可能な物件が少ないという課題も抱えている。空き家は少なくないが、家主が提供に踏み切れないケースが多い。また、家主は売却を望むが、移住希望者は賃貸を求めることが多く、価格面で折り合いがつきにくい。

町は空き家の片付けを含め、改修に対する補助金を設けており、担当者は「いずれ家を処分したい高齢者や、住んでいた親が亡くなって管理に困っている相続者の相談にも応じていきたい」と受け皿の強化にも前向きだ。

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