諏訪バイパス 未着手区間のルート案公表

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立体交差で国道20号へのアクセス道路やトンネルが整備される諏訪市四賀地区

国土交通省長野国道事務所(長野市)は14日、一般国道20号諏訪バイパス未着手区間(諏訪市四賀―下諏訪町東町間)の事業化に向け、ルート・構造原案を下諏訪総合文化センターで開いた説明会で公表した。対象区間の約10・3キロを4車線、おおむね8割弱をトンネル構造とし、上下線それぞれ4本のトンネルを設ける計画だ。国道20号や国道142号、主要地方道諏訪白樺湖小諸線など7カ所に接続する方針を示した。

諏訪バイパスの未着手区間をめぐっては、国交省は2016年11月に都市計画決定ルートに比べて山寄りを通る「山側ルート」で整備する方針を決め、500メートル幅のルート帯を示していた。ルート案はルート帯の範囲内でも「影響を回避するルート」(長野国道事務所)とした。

ルート案は諏訪市四賀の飯島交差点を起点とし、2車線を4車線に拡幅。平面交差で県道諏訪湖四賀線と接続後、右に曲がって盛り土と橋梁構造で上川と中門川を越えていく。諏訪中央自動車学校付近の国道20号四賀交差点へのアクセス道路を整備する。

四賀地区に地域分断が生じないよう橋梁構造とし、国道20号やJR中央東線の上を越えてトンネルに入る。足長神社や尾玉団地、山の神社、県営住宅を回避し、立体交差で諏訪白樺湖小諸線や市道角間新田線に接続。上下線それぞれにアクセス道路を整備し、現道も改良する予定だ。

下諏訪区間は、下諏訪町高木と同町武居、終点の国道142号接続部分が明かり部(地上部)となる。高木の明かり部は津島神社や石碑、集落などを避ける。アクセス道路の計画は現時点ではないが、地域要望として国に伝えており、今後協議を進めていく。

武居は下諏訪向陽高校下付近で町道御射山道線に立体交差でアクセスする予定。終点部は慈雲寺や第1配水池を避け、国道142号と平面交差。先行整備が進む下諏訪・岡谷バイパスと接続する。142号交差部は右折レーンの設置や拡幅整備を行う。

道路構造は、車道は幅3・5メートルの4車線。明かり部と橋梁部には幅2・5メートルの片側歩道を設ける。トンネルは2車線で、山側と諏訪湖側に並行して2本掘る案を示した。

今後は、県が都市計画決定の変更手続きに入り、環境影響評価(アセス)も進める。都市計画決定と環境アセス評価書公表は「一般的に1~2年」かかる。その後、国が事業化して測量や設計、用地交渉を経て工事に着手。完成時期や工事費は未定だが、長野国道事務所の中嶋政幸副所長は説明会後の取材に「できるだけ早く事業化したい」と語り、理解と協力を求めた。

ルート案の公表を受け、諏訪市の金子ゆかり市長は「いよいよここまで来た。みんなで力を合わせて地域発展の社会基盤を整備していきたい」、下諏訪町の青木悟町長は「住民要望を取りまとめ、地元経済発展につながるバイパスを実現させていく」、県諏訪建設事務所の清水孝二所長は「国と連携して手続きを進めていきたい」と述べた。

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