若者がイチゴ栽培 伊那バスが農業参入

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出荷最盛期を迎え、忙しく作業する従業員

出荷最盛期を迎え、忙しく作業する従業員

伊那バス(伊那市)は農業分野に新規参入し、地元の信州大学が開発した夏秋イチゴ「恋姫」の栽培に今年から乗り出した。伊那市西箕輪に設けた6棟のハウスで7月から収穫が始まり、今が最盛期。東京の老舗果物専門店「新宿高野」をはじめ都市圏の高級青果店やケーキ専門店、ホテルなどに出荷し、11月末まで約4トンを生産する。携わっているのは新卒2人を含む10~40代の若者4人。いずれも農業経験は乏しいが、ひたむきに育てた味は、早速一流のパティシエなどから高い評価を得ている。

同社は地域貢献の一つとして農業振興に着目。1万株の「恋姫」を栽培し、一般的にイチゴが多く出回らない夏から秋にかけて収穫する。夏秋イチゴの産地は主に北海道だが、より大都市圏に近いという利点も生かして、高級スイーツ分野から引き合いを得た。

「恋姫」栽培をけん引する同社アグリ事業部の青木一徳事業部長(41)は、冬の間に全国を回って営業活動した。「何といっても恋姫の味の良さ。実際にお客さまからは『今までの夏秋イチゴとは味も香りも全く違う』と評価を頂いている」と手応えをつかむ。

青木さんはもともと同社グループ会社のガソリンスタンドに勤務。事業の開始に伴って同僚の唐木田舜也さん(21)とともに新設された同部に異動し、昨年1年間は2人で「恋姫」を栽培する西箕輪の別の農場で研修を積んだ。

今春からは高校を卒業したばかりの鈴木麻琴さん、白鳥有紗さんが加入した。「4人全員変な知識がなくまっさらで、それが逆に良かった」と青木さんは笑顔をこぼす。

「一株一株に個性があり、やりがいがある」とも話し、今は一心不乱に汗を流す日々。同社では「恋姫」をイメージしたピンク色のラッピングバスを高速バス新宿線で運行を計画するなど、地元の農産物として広くPRしていく。「恋姫」に関する問い合わせは同事業部(電話0265・98・8150)へ。

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