尖石縄文文化賞 阿部千葉大大学院准教授

LINEで送る
Pocket

茅野市は20日、第21回宮坂英弌記念尖石縄文文化賞を千葉大学大学院人文科学研究院准教授(先史考古学)の阿部昭典さん(47)=東京都練馬区=に贈ることが決まったと発表した。縄文土器の用途研究で成果を示したことや出土した遺構から縄文文化の変化や複雑化を捉えようとしている点が評価された。

山形県出身の阿部さんは、同県や新潟県など東日本の縄文時代中期末から後期の遺跡で出土した土器「注口付浅鉢」について、すすやお焦げといった付着物を分析。従来考えられていたのとは異なり、植物などの煮沸に使用していたとみられることを明らかにした。深鉢土器とは異なり、付着物に脂質が多いとのデータを得られたという。

環状列石や配石墓などの構築物から縄文文化の変化や複雑化を追究しようと試みている点も評価された。

20日、今井敦市長に答申した選考委員会副委員長の会田進・前県考古学会長は「丹念に資料を集め、縄文文化を復元しようとしている。縄文社会の変動を画期的にまとめている」と述べた。

阿部さんは取材に「縄文の研究者として栄誉ある賞を頂き、うれしい」と喜びを表現。注口付浅鉢の付着物に脂質が多い理由などは調査中とし、「受賞で満足せず、賞に恥じない研究を進めたい」と話した。

授賞式は11月22日午前10時30分から、同市尖石縄文考古館で開かれる。

おすすめ情報

PAGE TOP