2020年12月12日付

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来年の2月の節分は3日ではなく2日に変わる。1897(明治30)年から1984(昭和59)年までは2月4日だったから、およそ40歳以上の方なら節分の日が動いた記憶があるかもしれない▼2月の節分は二十四節気の立春の前日。地球の公転軌道を二十四等分して季節の変化を表したのが二十四節気で、4年に1度うるう年を挿入するのと同じく、実際の季節と暦のずれを戻すために立春の日も変わるので、節分も動く▼来年は国民の祝日も一部変わる。東京五輪・パラリンピックの開催に伴って「海の日」が7月22日、「スポーツの日」が7月23日、「山の日」が8月8日となる。国会で可決されたのが先月27日で、すでに出回っている来年のカレンダーや手帳には反映されていないから注意が必要だ▼来年の事を言うと鬼が笑うとは言うが、人間は暦という科学技術で先の季節に起こる自然の変化を予測し、対応してきた。鬼に豆をぶつける日を来年から1日早く変えるのも自然と付き合うための人間の知恵の現れだ▼女子テニスの大坂なおみ選手が「本当につらい1年だった。でも今必要な変化に気づけた人も多い」とインスタグラムに投稿していた。何かに振り回されて仕方なく変化させられるのと、環境の変化を見つめて自らの意志で変わろうとするのでは、ずいぶん心持ちが違う。柔軟に変化してウイルスともうまく付き合える新年にしたい。

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