2021年1月5日付

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まだ53歳だったと聞く。働き盛りである。参院議員で県区選出の羽田雄一郎さんが先月27日に急逝した。押し迫った年の瀬の突然の訃報。大きな驚きだった▼昨秋、新しい立憲民主党が結党したばかり。羽田さんは党の中核的な立場にあり、今年行われる衆院選に向けて、野党共闘を取りまとめるために奔走していたという。さぞや無念であろう▼初当選した1999年の参院補選。羽田さんは演説で、保育士の資格を有する立場から子どもたちや国民の目線に立った政策や国の在り方を訴えていた。羽田孜元首相を父に持つ”二世”という先入観にとらわれていたのであるが、自分の言葉で語る姿に人柄がしのばれ、認識を改めたのを思い出す▼新型コロナウイルス感染症が死因という。PCR検査を受けるために病院に向かう車の中で意識を失ったと伝えられている。糖尿病などの基礎疾患があったということだが、50代前半という若さであっても容体を急変させて命をも奪うウイルスの恐ろしさを実感する。以前も小欄で書かせてもらったが、このウイルスはひどく悪賢くもある▼英国などで始まったワクチン接種を見越していたかのように、今度は変異種を発生させた。コロナ禍に翻弄された昨年最後の日の大みそかに東京で1日の新規感染者が初めて1000人を超したことも、人々をあざ笑うかのようだ。ことごとく、いまいましいウイルスである。

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