諏訪湖の御神渡り 3季ぶり出現正念場

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舟渡川河口で観察を続ける八剱神社の関係者たち=19日午前6時49分

諏訪湖の冬の風物詩、御神渡り(御渡り)は、3季ぶりの出現に向け正念場を迎えている。諏訪湖は今月に入って全面結氷し期待も高まったが、19日の諏訪湖は風の影響で波が立ち氷が砕け、結氷範囲が縮小した。ただ、望みが絶たれたわけではない。判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)の関係者は、二十四節気の一つで、1年で最も寒いとされる「大寒」の20日の冷え込みに希望を託している。

■全面結氷、氷の亀裂も

19日は宮坂清宮司(70)の温度計で気温は氷点下1.5度、水温は1度。湖畔は風があり、体感温度は低く感じられたが、沖合の氷は解け、波打っていた。関係者は言葉もなく、じっと湖面を見つめていた。観察中も波で氷が割れていくのが確認でき、宮坂宮司は「一晩で状況が変わってしまった。やっぱり自然だ。思うようにはいかない」と話した。

観察初日の5日は氷もなく、宮坂平馬大総代(67)=同市高島=は、「今年は氷の厚さを調べる状況になってほしい」と控えめに期待を語った。状況が変わったのは10日。沖合30メートルほどまで氷が張り、総代らが「氷斧」を使い、砕氷して厚さを測ると2センチあった。

氷点下7.4度と厳しい寒さとなった13日には、湖岸の氷は5センチまで増し、宮坂宮司が全面結氷を認定した。諏訪市立石公園からは、北澤美術館付近から氷の亀裂ができているのが確認できた。

■一進一退の状況続く

その後は、夜から朝までにできる「一夜氷」が1~2センチほどできては日中の気温上昇で解けてを繰り返し、一進一退の状況が続いた。16日の雨で氷が解けた部分もあったが、なんとか持ちこたえ、岸辺の氷は厚さを増していた。それだけに、19日の観察は関係者を落胆させたが、諦めていない。宮坂宮司は「大寒の冷え込みの後、安定していて、最後に寒さが来れば」と朝日に祈りをささげていた。

御神渡りの観察は、1443年から578年続いている。平成以降、全面結氷したのは18回で、そのうち御神渡りに至ったのは9回。氷がせり上がるには、湖面が全面結氷し、氷点下10度近くまで冷え込む日が2、3日ほど続くのが目安になるという。2018年は、1月15日に全面結氷したのち解氷したものの、再び27日に全面結氷し、2月2日に御神渡りが出現している。

長野地方気象台によると、20日の予想最低気温は、平年より4度低い氷点下10度。県内は21日の朝までは厳しい冷え込みになるが、日中からは平年より高くなると見込んでいる。

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