2021年3月24日付

LINEで送る
Pocket

「夕暮れ前 ビルの上空 びっしり黒い影が覆う 道路は真っ白に染まる」とカラスの生態と個体数を減らすための対策をラップで伝える啓発動画を県が制作した。動画投稿サイト「ユーチューブ」で見ることができる▼いつも駐車している県庁前の立体駐車場の屋上でクルミの殻を見掛けることがあり、初めは不思議に思ったが、カラスが歩き回っていたのでふに落ちた。カラスが落として、車に踏ませて割ったのだ。カラスは賢い▼動画によると、森で繁殖したカラスは繁殖年齢まで巣を作らずに群れて暮らし、昼間は餌を集め、夜はねぐらに集まって餌場の情報を交換したり、つがう相手を探したりする。県が今年度の秋から冬にかけて北信地域で調査した結果を基にしている▼最近ではJR長野駅のような市街地でも集団のねぐらがつくられるようになり、長野市内3カ所で確認された集団ねぐらの個体数は1万7000羽に上る。約40年前に同市周辺で確認されたカラスの2倍になるという。市街地では猛禽類に襲われることもないし、周辺には餌のある果樹園や畜舎があり、市街地でも生ごみをあさることができる▼カラスとしては家族をつくる前の若者たちが必死に生きているだけだが、お互いが快適に暮らすには彼らに餌を見せないよう人間が工夫するしかない。動画では「生き延びるための餌残さない 対策そういう意識共有」と歌っている。

おすすめ情報

PAGE TOP