「井月さん」英訳本 まんぷさん母校に寄贈

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橋爪まんぷさん(左)が挿絵を描いた「伊那の井月さん」の英訳本を受け取る伊那北高校の関係者=伊那市

井上井月顕彰会は23日、江戸から明治期に伊那谷を放浪した俳人、井上井月の生涯を紹介する既刊の絵本「伊那の井月さん」の英訳本「Seigetsu―san」40部を、伊那市の伊那北高校へ寄贈した。本の挿絵を描いた漫画家の橋爪まんぷさん(80)が同校を訪ね、英語部の生徒たちに手渡した。

英訳本(A4判、56ページ)は井月の優れた俳句を「国際的に発信しよう」と今年3月、5000部印刷した。俳句を研究する日本在住の外国人が英訳。新潟県に生まれ、江戸を経て信州に姿を現し、民家に泊まりながら数々の俳句を残した井月の逸話や作品を英文で紹介している。

英訳本の寄贈は、絵本の執筆に当たった井上井月顕彰会長で映画監督の北村皆雄さん(78)=東京都=が同校出身の縁で実現。同じく同校出身の橋爪さんが届けた。北村さんは電話取材に「幕末維新の荒波にもまれた井月さんと、井月さんの面倒を約30年間も見た伊那谷の人々の人情、優れた俳句を若い人たちに知ってほしい」と話した。

橋爪さんは本の挿絵について「輪郭に線を使わないタッチで描き、素朴な感じを表現した」とし、「英語部の皆さんは優秀と聞く。ぜひ絵本を部活に活用してほしい」と期待した。石嶋岳部長(16)=2年生=は「内容をよく読み込み、井月さんや俳句の文化を深く知るきっかけにしたい」と感謝した。

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