引きこもり予備軍対策強化 飯島町教委

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中学生と保護者に配った「つなぐ相談窓口」のチラシ

飯島町教育委員会は、中学校卒業後の子どもたちの心の悩みを支援し、引きこもり予備軍の若者を減らそうと対策強化に乗り出した。所管が離れるため中学卒業と同時に町教委が把握することが難しくなる、高校などへの進学後の不登校や中退する生徒らの動きを進学先や保護者らも交えて敏感に捉え、相談や支援につなげる。

進学などによって町教委の所管から離れ、子どもたちの動向把握が困難になる「中学卒業の壁」。個人情報など課題は多いが、町は6月から進学先の高校を回って、町内の卒業生たちの現状を可能な範囲内で情報収集していこうと考えている。

3月には町内の飯島中卒業生全員に、町教委や町、町社会福祉協議会の電話番号を「つなぐ相談窓口」として掲載したチラシを配布。「まずは電話して。話を聴いて一緒に考えます」と、生徒だけではなく保護者にも呼び掛ける内容で、今年度も飯島中の全生徒に配った。「何かに迷ったり、困ったりした時に相談する窓口があることを知ってもらいたい」とする。

全国的な社会問題となっている引きこもりの対策で、町は近年、町社協などと連携し住民サポーター制度を設けるなど相談体制の充実を図ってきた。今年度は町教委に保健師を新たに配置して、中学までの子どもたちについてワンストップで対応が図れるようにした。

一方で中学卒業後の若者については知るすべがなく、把握できないまま引きこもりになってしまうケースが今までにあったという。

町教委の担当者は「中学まで不登校だった子どもであれば、把握できているので追跡もしやすい。しかし、進学により環境が変わることで新たに悩みを抱える子どももいるはず。表面化しないことが問題でもあり、呼び掛けなどによって一人でも多くを支えたい」と話す。

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