2016年09月10日付

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逆に、いいアイデアがあったらぜひ教えていただきたい―。先日駒ケ根市で開かれた同市区長会と静岡県磐田市の自治会連合会との意見交換会。友好都市に視察に訪れた磐田市の区長から自治会加入率の低下対策について問われると、駒ケ根市側も苦笑いとともに同じ悩みを打ち明けた▼少子高齢化や都市への人口集中の是正を目指し、地方創生を掲げ国を挙げて力を入れる地方への移住・定住促進。市町村などの奮闘で移住者が増える一方、区や町内会など自治会への未加入世帯が増え課題となっている▼都市部から移住した人からよく聞かれるのは、役務や区費などへの戸惑いの声。「役や役務が多すぎる」「自治会から高額の加入金を請求されて驚いた。町内会費のほか区費も求められ、支払いきれない」―といった具合だ▼伊那市は移住後のトラブル防止にと昨年、地区ごとの慣習や行事、住民負担などを一覧できる「地域の教科書」を作成し、市役所で配布を始めた。茅野市では加入金や区費を減額する動きがあるという。磐田市の区長からは、地域コミュニティーの維持を重視し、支払いが困難な高齢者の自治会費を免除する取り組みが示された▼地方では近所付き合いが避けて通れず、少子高齢化や災害対策などで支え合いの重要性が一層叫ばれている。誰もが納得して住み続けられるよう、地区の仕組みを見直してみることも必要かもしれない。

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