富士見町地域おこし隊”てっちゃん”退任

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富士見町地域おこし協力隊を退任した「てっちゃん」こと荒川鉄男さん。子どもたちは「戻ってきてね」とお願いした=ゆめひろば富士見

富士見町地域おこし協力隊の1人で、町中心部にある多目的交流広場「ゆめひろば富士見」の管理運営を担った荒川鉄男さん(53)=名古屋市出身=が21日、3年間の任期を終えて退任した。”てっちゃん”の愛称で慕われた荒川さん。見守ってくれて、叱ってもくれてありがとう―。地域の子たちや保護者、大勢の町民が広場を訪れ、いったん町を離れる荒川さんに感謝の言葉を伝えた。

真っ赤なシャツがトレードマーク。「てっちゃんの呼び名も赤いシャツも恥ずかしかったけれど、管理人として認知度を高めたかった」と着任当時を振り返る。せっせとスコップを動かし、3メートルの高さまで積み上げた砂山は広場の名物に。昔の遊びを体験してほしいと竹馬を手作りし、時には子どもたちと一緒に道具をこしらえ、遊びをつくり出した。「てっちゃんになりたい」。そう書かれた七夕飾りの短冊を見て「認められてきたかな」と思った。

音楽ライブや表現活動、物販、ワークショップ…。多世代が自由に使える空間を目指してきた。任期後半は新型コロナの影響を受けた。コロナ禍で大人向けの企画や、子どもと高齢者の交流などが出来なかったのが「心残り」という。大学時代は探検部。電気機器メーカーから山小屋までさまざまな仕事や職種を経験した。子どもと関わる活動をともにした三井芳章さん=乙事=は「彼の企画力はこれからも町に必要」と断言する。
 
感謝の声は広場以外の場所でも聞かれ、飲食店を営む坂本なぎささんは「町内のいろいろなお店に足を運んで情報を発信してくれた」。昨春に町協力隊に着任した水飼啓子さんは「コロナ禍での着任でしたが、荒川さんが多くの方とつないでくれた。本当に面倒見がいい先輩」と話す。

森のいえぽっちに通う柳澤世菜ちゃん(4)は「最後の日って聞いたから来たの。クイズをしたり、水を掛けたりして遊んだよ」。大好きという「てっちゃん」にお礼をして一緒の時間を過ごした。

帰郷して家族と今後を話し合うが、「戻ってきたい気持ちはある」と荒川さん。起業して町の関係人口を増やす事業を柱にしながら広場にも携っていく形を思い描く。「大好きな町ですから。町に貢献する活動をしたいとは考えています。まだ何も決まっていませんが、その時には赤いユニホームを用意して戻ってきますよ」

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