東京パラリンピックへ 富士見で「採火式」

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縄文の衣装をまとい、「揉みぎり」の手法で火をおこす12人。縄文の生命(いのち)の火から聖火が誕生した=富士見町の井戸尻史跡公園

24日開幕の東京パラリンピックに向け、聖火の種火を採る「採火式」が県内各地で始まった。諏訪地域は12日、富士見町境の井戸尻史跡公園で行い、地元の障がい者や児童生徒、町職員らが縄文の衣装をまとって参加。揉みぎりの手法でおこした火を、人面香炉形土器(複製)の腹部にともして”縄文の生命(いのち)の火”とし、聖火を誕生させた。火はランタンに移して諏訪地方のビジット(展示)会場へ。16日に県内各地の火を長野市で一つにし、「長野の火」として東京に送り出す。

大役を担ったのは、県諏訪養護学校(同町)高等部の生徒や、境小学校縄文クラブの児童、町地域活動支援センター赤とんぼの利用者ら12人。2班に分かれて代わる代わる木の棒を両手で挟み、火切り臼の穴に合わせて回転させた。

「共生」と「助け合い」を意識し、皆で力を合わせて作った種火。1カ所に集めた後、たいまつに移して人面香炉形土器の腹部にともした。名取重治町長が「井戸尻の地で生まれた縄文の生命の火。各地で生み出された火と出合い、混じり合い、共生社会を照らす光となることを願う」と述べ、聖火の誕生を高らかに宣言した。

「無事に火ができるように祈っていた。この火が聖火になるのはうれしい」と境小6年の児童(11)。諏訪養護学校高等部ふじみの森分教室3年の生徒(17)は「初めて会う人も多くて緊張したけれど、皆で協力してできた。(きょうの火おこしで)手のひらにできたまめも思い出になる。苦労した分、すごく火がきれいに見える」と語り、充実感と達成感でいっぱいだった。

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