諏訪圏域で時短営業 飲食店からは悲痛の声

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キャンセルは出ているが、来てくれる常連客らのために食事の準備をする飲食店=茅野市仲町の「うまいものやにし季」

新型コロナウイルスの感染警戒レベルが13日に「5」(特別警報2)に引き上げられた諏訪圏域。これに伴い、県は16日から26日まで、6市町村全域で酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮を要請した。4月の引き上げ時は茅野、諏訪、原の3市村が対象だったが、今回は諏訪圏域全域が対象。初日の16日、飲食店からは「キャンセルが入った」「補助金が出るまでの資金繰りが厳しい」などと悲痛の声が聞かれた。

◇茅野市内
「東京や近隣でも感染者が増えていたので覚悟はしていたが、正直、『またか』という思い」。茅野市仲町の居酒屋「食酒屋 うまいものやにし季」の篠原省一郎社長(53)は悔しさをにじませた。同店では要請期間中、午後5時から同8時までの営業とし、午後7時20分でオーダーを止める方針。「一番お酒が売れる時間に出せないのは心苦しい。お客さんは少なくても多少でも売り上げを上げないと」と話した。

市内60店が加盟する「チームちの飲食業協力組合」の組合長も務める篠原社長は「感染症対策を飲食店も頑張るが、お客さんも頑張ってほしい。コロナが続いても安心して来店してもらえる店づくりを組合員と一緒に取り組んでいきたい」と前を向いた。
 
飲食店経営の北澤日出男さん(40)は居酒屋「ゑびす一丁目」(同市仲町)など市内3店の居酒屋を期間中は休業する予定。「開ければ誰かしら来てくれると思うが食材のロスも出る。午後8時までというのはお酒を出す店としては厳しい」と胸中を語った。「最近は東京と同じで、感染レベルが上がっても若者は気にしなくなっている。コロナが全国的に収束することを願うしかない」と話した。

◇岡谷市内
岡谷市中央町の居酒屋「かね吉」店主の林靖久さん(49)は「仕方がない。これ以上感染が広がるのは困るので」と話す。16日は定休日。通常の営業は午前0時までだが、17日からは要請通り午後8時で店を閉める。営業していても、午後9時ごろには通りに人影はなく、市内で感染者が出ると「ぱたっと客足が止まる」という。「飲食店が原因で感染が広がっているわけではないことは、理解してほしい」とし、「早くコロナが収まって、気にせず出歩いてもらえるようになれば」と望んでいた。

◇富士見町内
富士見町のJR富士見駅前にあるカフェ&ダイニングバー「きざしステーション」。通常は午後10時まで営業しているが、県の協力要請に従って、16~26日は午後8時までに短縮することにした。協力金などの補償で従業員を守るための判断という。「例年であれば16日までのお盆期間中は毎日にぎわうが、今年はコロナと大雨で14日以降は町も店も静かになった」と同店。町内飲食店の応援につながるテークアウトやデリバリーの利用も望んでいた。

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