大芝高原に松くい虫抵抗性マツ植樹 南箕輪中

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大芝高原のみんなの森を守るため、松くい虫抵抗性マツの育樹苗を植える中学生たち

松くい虫被害の抑制が課題となっている南箕輪村大芝高原のみんなの森で7日、松枯れ対策で効果が期待される抵抗性マツの育樹苗の植樹が始まった。学校林作業で訪れた南箕輪中学校の1年生約160人が植樹を体験。森の現状を学びながら村木アカマツの苗木を1人1本ずつ植えた。

枯損木処理のために昨年アカマツを伐採した約1ヘクタールの区域のほぼ半分に当たる約5000平方メートルに苗木を植えた。事前学習で村産業課の職員から、みんなの森の歴史や先人の思いを学んできた生徒たち。クラスメートと協力して植樹をした女子生徒は「森が大変な状況にあることを勉強してきた。この苗がしっかり根づいてくれたいいな」と話した。

抵抗性マツの育樹苗は学校林作業をサポートする村産業課が、森を復活させようと500本を入手。同日はこのうち200本を植えた。同課耕地林務係長の宮下裕司さんは「子どもたちに大芝高原の現状を知ってほしかった。大きくなったときに愛着を持って見に来てもらえるように、きょう植えた中の何本かがここに残り、大きく育ってほしい」と願った。

みんなの森は約38ヘクタールの平地林。1895年に当時の南箕輪尋常小学校長の呼び掛けで、学校の建築用材の確保、経済林の育成を目的に牧草地にアカマツやヒノキ、広葉樹が植えられた。先人の思いは引き継がれ、現在は環境保全、保健休養林として多くの人たちの憩いの森として利用されている。

森にある樹齢100年を超えるアカマツの大径木は全国的にも有名だが、近年の松くい虫被害は甚大で、年間200本以上のアカマツを伐倒処理するような状況が続けば、10年ほどで壊滅的な状況に陥ると心配されている。

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