富士見町名取町政2期目 初の議会大荒れ

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町が提出した環境保全条例の改正案を賛成少数で否決。副町長の人事案も不同意となり、名取町政2期目の初の議会は大荒れとなった=21日午後、富士見町議場

富士見町議会は9月定例会最終日の21日、名取重治町長がこの日提出した副町長に植松佳光氏(64)=同町落合=を再任する人事案を賛成少数で不同意とした。町側が提出した17議案のうち15議案は原案通り可決したが、土地開発の事前協議に関する町環境保全条例の改正案も賛成少数で否決した。8月の町長選で再選を果たし、2期目のスタートを切った名取町政。町長選のしこりもあってか、初の議会は”大荒れ”となった。

町の産業課長、総務課長などを歴任し、定年退職後の2017年10月から副町長を務める植松氏。議長を除く10人による起立採決で賛成4、反対6となった。

「私とは違う考え方や物の見方ができる方。町職員や外部の団体などからの信頼も厚い」と提案理由を述べた名取町長。閉会後の取材に、「残念でならない。不同意は想定外。理由も分かりかねる」と無念さをにじませ、今後については「白紙」とした。

反対した議員は取材に、一般質問での答弁や町民の声に耳を傾ける姿勢に「不十分な部分がある」とし、ある議員は「植松町政とも言われている。名取町長がリーダーシップや自分の色を出すためのエールでもある」と話した。一方、賛成した議員は「町政課題に真摯に向き合い、女房役としてふさわしい仕事をする。反対の理由が一つもなく(不同意は)町民益にならない」と訴え、別の議員は「町長選のしこりがあるのだろう」と淡々と語った。

環境保全条例は、3000平方メートル以上の土地を開発しようとする事業者に対し、「土地の所有権、利用権利を取得する契約の締結前」に町長と事前協議をしなければならないと規定するが、改正案は条文からこの部分を削除。契約締結の前後を問わず、事前協議を求めることにした。

採決前の討論では、4人が賛成の立場から「土地取得時のみだった協議をいついかなる時点でも必須とするものであり、乱開発の規制につながる」などと主張。5人が「町長が見直しを明言する太陽光条例と合わせ、町民の声を聞きながら考えていくべき」などと反対の立場から意見を述べた。

採決を前に1人が議場から退場し、9人による起立採決で賛成4、反対5に。14日の総務経済委員会では賛成多数で可決していたが、本会議での逆転否決となった。

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